紬 本場久米島紬 江戸紅型 生成色 藤 燕 正絹 反物 r251 サイズ 長さ:約1251.5cm 反物幅 36cm 裄 67cm位まで出せます。 詳細・素材 正絹 ・ 本場久米島紬 ・ 江戸紅型 状態 新品 ・ 未仕立て 織り染め上がったばかりの新品・未仕立て品で、とても状態の良いお品です。 コメント もともとは、身分の高い者だけに着用を許され、一般的には禁断の布であった「紅型」 廃藩置県によって王朝の庇護はなくなり、戦争によって多くの型紙や道具が失われましたが、 そのような辛苦を乗り越えて創作を続けた職人の情熱は失われません。 お着物に少し詳しい方ならどなたでも一度は耳にした事のある「紅型」 しかし、ひとくちに紅型と申しましても、よく知られている琉球本紅型と、 内地(沖縄の方は本土の事をこう呼びます)で染められる紅型染とは染め方が異なります。 琉球本紅型は、型を用いて生地に糊を置き、その隙間に手で顔料を挿してゆきますが、 内地で染められる紅型は型で染料を挿す所謂型染めでございます。 どちらも紅型染と呼ばれていても、実は別物なのです。 内地で染められている紅型のひとつ、「江戸紅型」の着尺反物のご紹介です。 一見すると「江戸」と琉球の「紅型」・・・相反する二つの様に思われますが、 1609年に薩摩の島津氏が琉球に侵攻し、捕らえられた尚寧王が駿府で徳川家康と面会したことで、 琉球の文化が江戸に伝わるきっかけとなった歴史がございます。 琉球紅型で用いる顔料とは色も光沢も異なる染料を用いておりますが、 本歌といえる琉球紅型の雰囲気はみごとに下地となっていて、 さらに味わい深く、成熟された江戸の文化が感じられます。 文化が流入した江戸を象徴するかのように、江戸紅型には様々な技法が取り入れられています。 紅型染をベースに更紗染やロウケツ染の雰囲気も漂い、 そういう意味でも琉球紅型とは別物ではあるけれども、 「江戸紅型」以外の名称は思い当たらない、 なんとも不思議な魅力の染物です。 各工程に力を注いで、丹精込めて仕上げた紅型。 ひとつひとつの丁寧な作業と、刺繍や金箔などを使わずに、 顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した一枚ですので、 独自の華やかさと、凛とした美しさが感じられます。 一色一色の彩りが心に響くかのような・・・ 深い深い色彩美には、見るものの心を奪う特別な魅力すら感じさせます。 大人の上品さを感じさせる仕上がり。 味わい深い、落ち着いた生成り色の上質な久米島紬に、 一面に華やぐ藤に燕、桜の意匠美。 葡萄色、紺色、鼠色、紅赤色、石竹色、深緑色、柿茶色、露草色など、 しっとりと調和し合う多彩な色使いが施されました。 素晴しい染めの地となっている久米島紬は、沖縄県の久米島で織られている伝統的な紬です。 植物染料と泥染めによる味わい深い色と、手織りによる素朴な風合いで、 日本の紬の最古の味を持つと言われています。 15世紀に明(当時の中国)へ留学した堂之比野(どうのひや)という人が、 養蚕の技術を学んで琉球に持ち帰り、 絹布を織り始めたのがその起源とされています。 江戸時代初期に薩摩藩への献上布になったころ、黄八丈の泥染めの技法などを取り入れて 現在の久米島紬が完成しました。 江戸紅型の奥深さをご堪能いただけることは間違いございません。 年齢を問わず御召いただけますので、末長くその色彩を楽しんでいただけることでしょう。 紅型訪問着の逸品をお探しの方におすすめしたいと思います。 通常このようなお値段でご紹介できることはまずございません! どうぞお見逃しなきようお願い申し上げます。 こちらは1点のみのお品となっておりますので、お見逃しの無いようお願い致します。 945/354
購入91,800円(税込み)